hideのドキュメンタリー映画を観てきた

JUNK STORYというhideのドキュメンタリー映画を観てきた。

インタビューに登場するミュージシャンの面々がことごとくおじさんになっていてそれだけの年月が経っていることを再認識したりとか、単純に曲聴いて懐かしい気持ちとか、俺そんな熱烈なhideファンじゃねーし、この歳になって若き日のロックスターの映像を嬉々として観てるわけじゃねーし、という少し恥ずかしい気持ちとか、そんな気持ちがごちゃ混ぜになってなんとも言えないモヤモヤとした気持ちになった。

昨年発売された「子ギャル」をもって彼が遺した曲は発表し切ったのだという。もう終わらせてもいいんじゃないですか。彼を表舞台に立たせるのは。もう休ませてあげても、いいんじゃないですかね。 彼の残したものはもう彼なしでも輝けていると思いますよ。

そんな気持ちになるって分かっていながら観に行ってしまった。そんな作品。

スティーブ・ヴァイ来日公演を見に行ってきた

The Story of Light Tour 2013 のTシャツ

昨晩は横浜ベイホールにスティーブ・ヴァイ来日公演を見に行って来た。

超絶ギターを弾きながら歌ったり踊ったり、ギターを振り回したり背中で弾いたり舌で弾いたり、メンバーと一緒になってLEDがビカビカに光る奇抜な衣装や演出をしたり、客をステージに上げて歌わせてその場でセッションしたり、とにかくオーディエンスを楽しませようという精神がすさまじくて、MCなどではお茶目でウィットに富んだトークをしてくれて、でもどこまでも謙虚で、自分の音楽を楽しんでくれるオーディエンスへの気配りと感謝を一時も忘れない。

そんな漢だった、Steve Vai という人間は。

彼は超絶ギタリストであるだけでなく、間違いなく極上のエンターテイナーであり、いつも観客の声援にニコニコと応える、素晴らしい人格者だった。

かつて10代の頃、誰にでも自分にとってのアイドルがいたと思う。彼らをライブコンサートなどで、実在する人間として実際に目の当たりにする興奮。この忘れていた興奮を、思い出した。

Steve は僕にとって間違いなくアイドルであり、彼が目の前に存在し、立ち居振る舞っていること自体に本当に興奮したし、人間離れした演奏とステージをこの目で見ることができた。 もう彼は50歳を超えているはずであるが、年齢を全く感じさせない、(ある意味いつも通りの?)エネルギッシュなステージを見せてくれた。 これが目の前で、現実として起こったことである。その事実にひたすら感動した。

彼がまた日本に来てくれることを、心から願わずにはいられないのである。

P.S.
また一つ嬉しかったのは、Steveがしゃべっていることが大体理解できたことだ。 自分の英語力は少しずつだが進歩している。ここ2年ほどやってきた英会話は無駄ではなかったようだ。

渡辺貞夫のコンサートを観に行った

学校で僕がギターを習っている先生が渡辺貞夫という大御所ジャズサックスプレイヤーのツアーメンバーを勤めているので、その勇士を観に行ってきた。12/15(土)、Bunkamuraオーチャードホールでの「渡辺貞夫 Christmas Gift Vol.20 SADAO WATANABE MBALI AFRICA」と題するコンサートである。

Bunkamuraオーチャードホール エントランスの様子

「MBALI AFRICA」と題するだけあって(MBALIってなんて意味だろう?)、アフリカ大陸出身のミュージシャンばかり集めたらしいツアーメンバーの中、なぜか我が師だけ日本人という、異色のラインナップ。サックス、ピアノ/キーボード、ギター、ベース、ドラム、パーカッション×2という編成もおもしろい。打楽器が3人のコンサートって初めて見たかも!?
演奏はもちろん、素晴らしかった。各メンバーの力量も十分すぎるほどに素晴らしいっていうか化け物か!っていうくらいのテクニックだし、バンドアンサンブルも素晴らしかった。会場が良かったのか、音質も素晴らしかった。アンコールでのクリスマスソングのサックスソロでは、繊細で優しい音色に思わず涙が出た。
我が師の演奏で驚いたのは、レッスンで聴いたことがあるフレーズがたくさん出てきたこと。実際に現場で演奏しているフレーズを学校でも教えてくれているんだな、と深く感激した。
とにかく、大満足である。

このクリスマスライブは資生堂さんのサポートの元に行なわれて今年で20周年なのだそう。こういったミュージシャンやイベントを企業がサポートしていくのはとても意味のあることだと思う。
帰り際のエントランスでは資生堂のスタッフが試供品などが入ったバッグを一人一人にプレゼントしていた。

資生堂の試供品

お客さんは団塊の世代と思しき年配の方が多く見られた。これだけ多くの年配の方々がこのコンサートを楽しみに来るということが、僕にとっては新鮮だった。音楽は若者だけのものじゃないんだ。
御年80になろうという渡辺貞夫氏だが、そのステージは深みがあってパワフル。氏のステージを観ることで、エネルギーをもらったような気分になる。年配の世代にとって氏は、希望の星のようなものなのかもしれない。

来年は両親を誘って行ってみたいと思う。来年の今頃、同じくこのコンサートが開かれ、両親も自分も元気でいることを祈る。

TV朝日のLUNA SEA復活特番を観て思ったこと

LUNA SEAという日本のロックバンドがいます。それは私の青春時代に大きな影響を与えたバンドのうちの一つでしたが、2000年に解散してしまいました。そのバンドが8月31日、復活を宣言する記者会見を香港で行い、話題となりました
そして9月3日(土)の深夜、TV朝日はこのバンドの復活について特番を組んで放送を行いました。

その放送をトルネで録画しておいた私は、さっきそれを観たところです。
番組の内容はバンドの歴史を振り返って、現在のメンバーのインタビューをちょこちょこっとやって、昔の曲のランキングをやって、後はスタジオにいる芸人と女子アナと音楽ジャーナリストのトークというものでしたが、ライブ映像が流れる場面などでは今度のライブのチケット予約電話番号が画面の隅にずっと表示され、ところどころにでかでかとライブ予約の宣伝が表示されるという、非常に商業色の強いものでした。

こんな番組の内容に閉口はしたのですが、彼らのライブの映像を改めて観て、十代の頃の自分が当時どういう感覚を持っていたかを、ほんの少しですが思い出す事ができたように思います。一言で言うと、当時の自分には夢があった。それを思い出しました。

そんなことを思い出させてくれるLUNA SEAとその楽曲は私にとって特別なものですが、このバンドが復活することで「嬉しい」といった気持ちには不思議となっていません。むしろ思い出の中だけの存在となっていてくれた方が良かった、とも思いました。ただ、「胸騒ぎがする」といった感じでしょうか。ちなみに、私は彼らのライブを実際に観に行ったことはありませんし、今後もその予定はありません。

複雑な気持ちなのですが、このバンドのことは心から応援していることは事実です。いつまでもファンやリスナーに夢を与え続けて欲しいです。

オペラ歌手とギターでコラボしました

知人がオペラ歌手をしているのですが、ネットプロモーションと題して様々な曲を(オペラではない曲も)歌っている様子を撮影し、動画を公開しています。昨年の12月になるのですが、このプロジェクトにギタリストとして参加してきました。2曲の撮影に参加し、それぞれちょこっとだけ弾いています。そのうち1曲が公開されたので、ご報告しておきます。
よろしければ動画をどうぞ!北斗の拳でおなじみの「愛をとりもどせ!!」です。

右端でエレキ弾いてるのが私です。
歌い手はプロでも、こちらは素人。おそまつな演奏を披露してしまって汗顔の至りって感じですが、まぁ細かいことは置いといて、楽しかったのでヨシとしたいです。一発撮りですから、緊張感がありました。こういった感覚って他では味わえないです。

歌い手、堀江見悟氏が自身のブログに書いているように、撮影現場は試行錯誤の連続。ロックなビートでの演奏しか経験のない私にとって、ドラムやリズムマシンがない中での演奏はなかなか難儀な取り組みでした。
関係者の皆様、お疲れ様でした。そしてありがとうございました。