宮里藍選手のインタビューを見て勇気づけられた件

7月5日放送の報道ステーションにて、宮里藍選手のインタビューが放送されました。松岡修造氏が担当するスポーツコーナーの一角です。そのインタビューにおける宮里選手の「自分のスタイルが見つかった」、「私はこれでいいんだ」という言葉に勇気付けられました。
宮里選手は2010年米国のツアーで4勝目を果たし、快進撃を続けています。

プロゴルファーとしての活動の場を2006年から米国に変えている宮里選手ですが、渡米当時は現地のゴルファーとの飛距離の差に愕然としたそうです。「こんなのフェアじゃない」とさえ思ったそう。一時は肉体改造を決意し飛距離を延ばそうとしたそうですが、自分のゴルフができなくなり、大いに苦しんだそうです。

苦しむ宮里選手はあるカウンセラーと出会いカウンセリングを受けるうち「飛距離で勝負する必要はない」という結論に達しました。その分、ショットの正確性を高めることに注力したそうです。その結果、(1打目の飛距離が足りないため)2打目のグリーンへのアプロートに多めの距離を必要としても、結果的に他の選手よりピンのそばに寄せられる、というスタイルとなったとのこと。

本人が「太極拳スイング」と呼ぶ、超ゆっくりスイングしてフォームを確かめる練習には感心しました。1スイングに2〜3分はかけるとおっしゃってました。
楽器をやっている自分としては「あー、それ本当に理に適っているな」と思いました。そうなんです、スポーツでも楽器の演奏でもフォームは超重要。ゆっくりできない動きは、速くやってもできないのです。動作の正確性を極めるなら、正しいフォームを徹底的に体に覚え込ませるのが一番の近道だと思います。

これもっと速く気づいていれば良かったと思いました・・・いや、知ってはいたと思うのですが普段は忘れていることなので、改めて気づかされたというところでしょうか。

自分のスタイルを見つければ、他人と同じゴールを目指さなくてもいいんだよ、というのがこのインタビューにおけるメッセージだと受け取りました。
「自分のスタイルを見つけ、迷いのない状態」になったということは、つまりブレイクスルーしたということですね。ブレイクスルーするための道は、一本道ではないということでしょう。

PNG8でアルファチャンネルが使えることを最近知った件

続・ハイパフォーマンスWebサイト ―ウェブ高速化のベストプラクティスを読んで、今ではPNG8がデフォルトですよ、みたいな内容が書いてあったのでPNG形式を敬遠してきた自分はたいそう驚きました。

写真にはJPEG、アニメーションにはGIF、その他すべてのものにはPNG(可能な限りPNG8)を使う

ということだそうです。

同書でも紹介されていたsitepointの記事、PNG8 – The Clear Winnerを読むと、「PNG8最高だよ!」みたいなことが書いてあります。要約(というか超訳)すると

  • PNG8はGIFのような256色パレットベースのカラーモデルを持っている
  • GIFのようにアニメーションはできない
  • GIFのように一部の色を完全に透明にすることができる

しかしなんと、Fireworksを使えばアルファチャンネル付きのPNG8を書き出すことができる。少なくともバージョン3から実装されている。
アルファチャンネル付きで書き出した部分はIE6などの未対応ブラウザでは完全に透明なピクセルとして表示される。境目はジャギってしまうけど、そこまで見た目を損なうものではない。

なんと、Fireworksしかこのアルファチャンネル付き書き出しには対応していないそうです。しかもバージョン3からって・・・本当に目から鱗です・・・。
とりあえず実践してみようということでデモを作成しました。

デモ – PNG8 with Alpha Channel Test

はい、ドラゴンボールです。ドラゴンボールの影の部分がアルファチャンネル付きになっています。PNG8、PNG32、GIF、JPEGを比較のため、並べてみました。ちょっとサンプル画像の色数が多いため、ファイルサイズではJPEG(画質80)が最も軽くなっています。
特筆すべきはGIFと比べてファイルサイズが小さいこと。約20KBと約14KBなので、その差は歴然。
もっと色数が少なくていい画像ならそんなに違和感(グラデーション部分のガタガタ感とか)も出ないだろうし、PNG8の良さがもっと引き出せたのではないでしょうか。

ちなみにデモをIE6で見ると、以下のスクリーンショットのようになります。

ドロップシャドウ部分がまるまるなくなっています。PNG32(filterハックなし)の場合、透明部分がグレーになって表示されてしまうのはご存知の通りです。

透明度が必要なデザインの対応として、PNG32とfilterベースのハックを使って完全な表現を目指すのか、PNG8を使ってProgressive Enhancement的な制作を行うのか、というように選択肢が増える感じでしょうね。
filterプロパティを使った対応はその代償としてパフォーマンスを大幅に下げてしまいます。"ハイパフォーマンスWebサイト"を目指すのであれば、アルファチャンネル付きPNG8を使うという選択肢を検討してもいいかもしれません。