本書はとても短くシンプルに、誰でも分かる言葉で書かれていて、気軽に読むことができる自己啓発本です。 活字が苦手な私でもすぐに読了することができました。 知人が私のためにプレゼントしてくれたものです。
本書の第一印象は「自己啓発本 入門」。
悪く言うと「ポジティブ教」。以下のくだりがそれを象徴しています。
試行は現実をつくり出すというのは真理です。したがって、思考は注意深く選ぶ必要があります。ポジティブな思考をすれば、ポジティブな結果を得やすいのに対し、ネガティブな思考をすれば、ネガティブな結果を招くおそれがあります。
このようにポジティブな人間の姿を、強くテーマとして打ち出していく本です。ある程度、距離を置いた視点で読むことができないと、「こうあるべき」という強迫観念に囚われてしまうかもしれません。
本書をプレゼントしてくれた知人は「1つでも自分に響く言葉が書いてあれば、その本は買いだと思う」とアドバイスしてくれました。その通りだと思います。自己啓発系の知識というのは、自分に取り入れられる部分を取り入れれば良いのだと思います。ワンフレーズでも、単語1つでも、印象に残った言葉があればそれでOK。その言葉は読者の人生を変える材料となり得るのです。