本書はとても短くシンプルに、誰でも分かる言葉で書かれていて、気軽に読むことができる自己啓発本です。 活字が苦手な私でもすぐに読了することができました。 知人が私のためにプレゼントしてくれたものです。
本書の第一印象は「自己啓発本 入門」。
悪く言うと「ポジティブ教」。以下のくだりがそれを象徴しています。
試行は現実をつくり出すというのは真理です。したがって、思考は注意深く選ぶ必要があります。ポジティブな思考をすれば、ポジティブな結果を得やすいのに対し、ネガティブな思考をすれば、ネガティブな結果を招くおそれがあります。
このようにポジティブな人間の姿を、強くテーマとして打ち出していく本です。ある程度、距離を置いた視点で読むことができないと、「こうあるべき」という強迫観念に囚われてしまうかもしれません。
本書をプレゼントしてくれた知人は「1つでも自分に響く言葉が書いてあれば、その本は買いだと思う」とアドバイスしてくれました。その通りだと思います。自己啓発系の知識というのは、自分に取り入れられる部分を取り入れれば良いのだと思います。ワンフレーズでも、単語1つでも、印象に残った言葉があればそれでOK。その言葉は読者の人生を変える材料となり得るのです。
本書を読んで、私の印象に残った部分を抜粋し、以下にまとめておきます。
- 行動を起こして目標を達成するまで粘り強く努力を続けて初めてポジティブな結果が得られるのです。
- 情熱を持って何かに取り組んでいると、チャンスを引き寄せる磁石のようになります。
- 批判されたときは、相手の発言の中から適格な指摘を探しましょう。批判には有益な情報が含まれていることがよくあります。あなたの課題は、それを見つけて有効に利用することです。
- 自分のすべての発言を約束と考えましょう。その方針を貫けば、信頼性が高まり、人望を集めることができます。
- 成功者の努力を一日だけ観察しても、たいしたことのようには見えないかもしれませんが、努力を継続できるか否かが大きな差を生むのです。
- 実際に起こってしまったことを嘆いても、今さらどうしようもありません。もしかしたらこの出来事には素晴らしい目的があるのではないかと発想を転換し、前を向いて歩き出しましょう。