MacBookをチューニングした話

約2年半前に手に入れた初めてのMacが、今も愛用しているMacBookです。
VMWare FusionでWindowsを動かしたり、Adobe社の製品を動かしたり、と買った当時想定していたよりいつの間にかヘビーな使い方をするようになっていたので、かねてから性能には不満を感じるようになっていました。そこでGW中にいい加減に環境改善を行うことにしたわけです。

MacBookと言えば、ついこないだ新型が出たばかりなので、本当はMacBook Proに乗り換えるのがベストな選択でした。が、予算の関係で断念。
先月、Sugamo.vimに参加した際に@neotagさんにSnow Leopardへの乗り換えとメモリ増設を薦めていただきましたので、これを実行してみることにしました。

では今回の計画をば。

  • メモリを4GBに増設
  • HDDを500GB、7200rpmのものに換装
  • Snow Leopardのクリーンインストールして環境再構築

記憶媒体は本当はSSDのがいいに決まってるのですが、まだ高いしHDDにすることに。

メモリ交換については、説明書にやり方が書いてある程簡単にできることが判明。問題はHDDの換装です。
下調べをしてみると実際に交換したレポートが掲載されている記事がまぁ出るわ出るわ。参考になりまくりました。(※参考にさせていただいたサイト様は記事末尾にリンクを掲載します)

まず、自分のMacBookの型番を調査。MB062J/Bという型であることが判明。

で、上記の「技術仕様」によるとメモリは 1GB (2 x 512MB) 667MHz DDR2 SDRAM (PC2-5300)メモリ、最大4GBをサポート HDDは 120GBシリアルATA、5400rpm であるようです。さらに調べると、HDDは2.5インチサイズで、9.5mm厚以下のものである必要があることが分かりました。

そして、メモリとHDDを外すために精密ドライバーと、T8というサイズの「トルクスドライバー」が必要であることも判明。
さて、これで必要なものが全て分かりました。ではいざ、秋葉原へショッピングへ!

何件かお店をウロウロとしたのですが、結果的に買い物をしたお店は以下です。Google Mapを張ります。


より大きな地図で 201005秋葉原買い物マップ を表示

ソフマップ 秋葉原Mac・クリエイターズ館でSnow Leopardを、秋葉館でメモリとトルクスドライバーを、クレバリーでHDDを、東京ラジオデパートで精密ドライバーを買いました。
結果的に、購入した製品は以下となりました。

  • Snow Leopard
  • Transcend製メモリ DDR2-667 2GB ×2
  • Seagate製HDD ST9500420ASG 500GB キャッシュ16MB
  • サンワサプライ製 T-9・8ドライバーセット
  • 精密ドライバー3本セット

秋葉原で買い物したもの

「トルクスドライバー」がスムーズに手に入るものかいささか不安だったのですが、秋葉館さんのレジ横でサンワサプライ製のものをあっさり発見。やっぱりMacでDIYやるのならこの手の工具が必要になるのは有名な話のようですねー。

HDDについては5400rpmから7200rpmのものに換えると発熱量が増えるのかなーと現地でふと気づき、店頭のその場でiPhoneでググってみると目立った問題は見つからないようだったので、7200rpmのHDDに問題なく決定。
ちなみにSeagate製のHDDには ST9500420AS っていうモデルも存在していて(最後に「G」がない)、「G」がつかない方がオプションなしの通常モデル。「G」の付く方が耐衝撃オプションの付いたモデルということです。具体的にどこが違うんだと店員さんに聞いてみたところ「公式な情報にも『衝撃に対して耐性がある』としか説明されていない」と言ってましたが、本当でしょうか・・・?(汗)両モデルの料金差は実売価格で2,000円程度。安心料の違いって感じでしょうか。
これで買い物は終了です。

では買ってきたメモリとHDDの換装に取りかかりましょう。
言うまでもないことですが、作業の前にHDDの内容はバックアップを取っておきましょう。環境をまるっと移す場合にはTime Machineを使ったりなんだりしてうまいやり方があるのかもしれませんが、今回はOSまで乗り換えてしまうので、必要データだけを外付けHDDにバックアップを取りました。

まずは当然MacBookの電源オフにして、電源は外します。
準備が整ったら、MacBookを裏返しにしてバッテリーを外します。10円玉を使って、裏側に付いている丸い溝をくるっと回せばバッテリーは外れます。

MacBookのバッテリーを取り外そうとしているところ

MacBookのバッテリーを取り外したところ

バッテリーが入っていた部分の側壁に金属のプレートがはまっていますので、これを外します。小さなプラスねじ3つでとまっているだけですので、これを精密ドライバーで外します。

バッテリーが収まっていたスペースの側壁を外そうとしているところ

これで金属のプレートが外れます。

側壁が外れました

さて、これからメモリを外すので金属のプレートを触って静電気を除去しておきましょう。お約束です(笑)

メモリに触る前に金属部にタッチして静電気を除去!

メモリは右奥の二つのスロットにはまっています。そこから覗いているレバーを左に引っ張れば、メモリが外れます。

レバーをひっぱってメモリを外します

メモリを外します

これを新しいメモリに差し替えます。メモリの装着は押し込むだけ。この時、切り欠きの方向を間違えないように要注意です。奥まで押し込むのには、結構力が要ります。私はMacBookを立てて上から力を加えて押し込みました。奥まで押し込んでも「カチッ」というクリック感はありませんでした。元通りの位置に納まり、戻ってこなければ装着できたって感じでしょうか。

次はHDDの交換です。
HDDは左手の壁にはまっています。白いぺろーんとした取っ手(?)がついていますので、これを引っ張るだけでHDDは外れます。一気に引き抜いてはいけません。くれぐれも少しずつ、そーっと引っ張りましょう。

HDDを取り外します

慎重にHDDを引っ張りだします

ついていたHDDはSeagate製でした。

純正HDDはSeagate製でした

このHDDは特殊な*型のネジ4本で、ステーに側面から固定されています。ここで例のトルクスドライバーT8の登場です。このネジ4本をトルクスドライバーで外します。

HDDは*型ネジでステーに固定されてます

はい、見ての通りこのステー、ぺらっぺらです。誤って踏んづけでもしたらイチコロですのでご注意ください。このステーに新しいHDDをさっきのネジで取り付けます。

HDDのステー。ぺらっぺら

ステーに納めたHDDを本体に合体させる際に、注意しなくてはならないことがあります。これも下調べして分かったことなのですが、HDDの左側面にステーが乗るゴム製のレールがついており、HDDを取り付ける際にこれが剥がれて奥に押し込まれてしまうことがあるのだそう。こうなったら大変、剥がれたゴム製レールをどうにかして元に戻すしか道はないそうです。
参考サイト様での失敗談はHDDを裏返しに取り付けようとしたのが原因だったようですが・・・。

HDDと本体設置面のレール

これこれ、HDDの横にわずかに見える黒いレールですね。これにHDDがちゃんと乗ってる手応えを感じつつ、そーっとちょっとずつHDDを挿入します。

HDDが収まったところ

はい、これでメモリもHDDも新しいものに差し替えられました。金属のプレートを元通り取り付けます。

金属プレートを元通りに取り付けます

バッテリーも元通り取り付ければ作業完了です。

あとはSnow LepardのインストールDVDを入れてMacBookを起動し、OSをインストールするだけ・・・と言いたいところですが、ここからは特に難しいことはないので記事には書きません。

Snow Leopardをインストール!

ただ1点だけメモ。新しいHDDはまだフォーマットされていないので、OSインストールの際にディスク領域として認識されません。

HDDをまずフォーマットしましょうね

この時に「ユーティリティ>ディスクユーティリティ」メニューで出てくるウィンドウで、「消去」を行うことでHDDがフォーマットできます。

現時点で概ね環境はできたのですが、いやー作業前と比べ物にならないくらい快適なマシンになりました。とにかく、以前のもっさり感が軽減されました。メモリ4GBの恩恵がやっぱり大きいんでしょうかね。まだ酷使と言えるような状況では使っていませんが、7200rpmのHDDも熱や振動などといった問題は特に感じることなく動作しています。これでしばらくは自宅の環境は安泰ですわー。

いやまぁ実はまだ物欲は収まっておらず、自宅のWindowsXPデスクトップマシンをWindows7にしたかったりしますが・・・。

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