CSS Nite LP, Disc 3 -Coder’s High- に参加しました!
コーダー祭りということもあって、非常に盛り上がったイベントでした。300人以上の方が参加されたようです。スゲー。
会場のスクリーンはダブルスクリーンで、左側は Twitter での実況中継、右側はプレゼンのスライドが映し出されていました。
以下、各セッションの内容を簡単にレビューします。プレゼンター名は敬称略です。
写真が見たい人は公式サイトのフォトギャラリーでどうぞっ。
ザ・コーディングの美学 – 益子 貴寛
- 「コーディングの真・善・美」がメインテーマ。「真→論理 / 善→倫理 / 美→芸術」。
- 真は様式美であり、善は機能美である。全ては美に集約される。
- 技術&芸術 → 術を磨くことが大切。
綺麗で読みやすいコードを書くことによってメリットを、ロジカルに分かりやすく説明するプレゼンテーションでした。
とてもテンポが良く、トップバッターとしての役割をばっちり果たされていたと思います。
後に公式サイトでスライドが公開されると思いますので、参加されなかった方は是非ご覧になることをお勧めします。
フィロソフィー・オブ・コーディング – 小久保 浩大郎
- Web だけが唯一ユニバーサルデザインの可能性を秘めたメディアである。それは「情報のマテリアル」が「形を持った表現」になる場所が従来のメディアと異なり、「受け手」側にあるから。「情報のマテリアル」を伝えるのは言うまでもなく、コードである。
- Web 標準の正体は「HTML をクリーンに保つこと」が唯一の目的。「Web 標準」という言葉の定義をめぐっての議論はナンセンス。
- 環境の価値を高めることにより、自分の価値も高める。まさにあなたの書くコードが Web という環境を作っている。
Web 業界全体という広い視点で、HTML のコーディングがいかに大切か。図表などがうまく駆使されたスライドで、抽象的な内容を扱っているにも関わらずとてもわかりやすかったです。コーダーという仕事に希望を持てるような、そんな気持ちになるセッションでした。
Dreamweaver の機能再点検 – 鷹野 雅弘
プレゼンター鷹野さんが ITpro にて連載されている「作業効率を高めるDreamweaverの小技」の総集編とも言える内容でした。
短い時間の中での、テキパキとテンポのよいプレゼンテーションは流石、としか言いようがありません。
LIVE コーディング(A) – 神森 勉
本イベントの目玉 Live コーディングの“その1”です。
ブラウザチェックのタイミングについて。全て作り終わってからチェックするのではなく、要所要所でチェックをしてやる。これにより後に大修正、といった事態を防ぐ。
Dreamweaver CS3 でのコーディングなのですが、コードビューをほとんど使わず、デザインビューやダイアログを使いこなして作業されていました。Dreamweaver がどういったコードを吐き出すのが、ほぼ完璧に理解していないとできない芸当です。ここまできっちり Dreamweaver を使い倒す人がいるのか・・・と思わず目を丸くしたセッションでした。
Microformats で上質コーディング – 長谷川 恭久
「今日の僕は Microformats のセールスマンです」というプレゼンター長谷川さんのお言葉通り、Microformats のメリットや利用状況、今後の展望などを紹介するセッションでした。
Firefox バージョン3では Microformats を最初から利用できる環境になっているのだそうです。ブラウザベンダーは Microformats を有望な存在として見ているとみなしてよいとのこと。将来性があるということですね。僕も Microformats に取り組んでみようっと!
プロはこう使う! Another HTML-lint 徹底活用術 – 太田 良典
- the W3C Markup Validation Service とAnother HTML-lint の違いを解説。
- Another HTML-lint の点数は目安でしかない。何のためのチェックなのかよく考える。100点を取るための修正は愚かしい。
- 文書型が不適切な場合はエラーが多発…Strictにするメリットは?
- 判定について意見や不満があれば、作者のK16さんにメールをするとすぐに修正される。
- Another HTML-lint は営利目的では有料。
プレゼンター太田さんの話術が巧みで、一番笑いのあるセッションでした。ホントに楽しかった。またお話聞きたいです!
LIVE コーディング(B) – 河内 正紀
本イベントの目玉 Live コーディングの“その2”です。
こちらも Dreamweaver CS3 を使ったコーディングでしたが、Live コーディング(A)の神森さんとは対照的に、デザインビューを全く使わず、コードビューでコードヒントをフルに使ったコーディングでした。私も河内さんがサイトで配布されているカスタマイズ版コードヒントを使用させていただいているので、作った人がどうやって使いこなしているのか実際に見ることができて感激です。参考になるコードがいくつかありました。おそらく河内さんのご作品も後に公開されると思いますので、興味のある方はそちらを見てみると良いでしょう。
河内さんご本人もブログに書かれていますが、机の両隣を bA の小久保さん・太田さんが挟み、適宜解説が入りながらの作業でしたので、大変なプレッシャーだったようです。本当にお疲れ様でした…
最後に、コーディングコンテストの結果発表がありました。私も応募していたので、少しは期待していたのですが…入賞はならず、改めて上には上がいるものだ、と痛感しました。最優秀賞のご作品は、審査員全会一致でダントツトップだったそうです。そこまでの“差”とは何なのか非常に興味深く、ソースコードが公開されるのが楽しみです。
また、自分の応募した作品について、記事で取り上げて言及しようと思っていたのですが、今ではなんだか恥ずかしくなってしまったのでやめます(苦笑)
イベントが終了した後には懇親会にも参加し、プレゼンターの方々や参加者の方々、たくさんの人とお話できました。こちらも含め大変に充実したイベントであり、Web 屋としての自分にとって大変刺激になりました。関係者&参加者の皆様、本当にありがとうございました!