CSS Nite in Ginza, Vol.21参加レポート

先日CSS Nite in Ginza, Vol.21に参加しましたのでレポートを掲載します。今回のテーマは携帯サイトです。

携帯サイトのコーディング事情?基本編 – 宮永 邦彦氏(アイデアマンズ株式会社)

  • キャリア別 CSSのサポート度合い
    Y!ケータイ > EZweb >>>>> iモード
  • iモードのCSS
    style属性に直接書く書式のみサポート
  • Y!ケータイとEZwebのCSSサポートの比較
    EZwebは・・・
    • font-weight:bold; 不可
    • border-style solid以外不可
    • width 不可
  • 太字表示は機種依存する → フォントに依存するデザインはNG
  • テスト環境はFirefox + User Agent Switcher、実機チェックは8機種くらいでしている
  • 写真: 携帯サイトのコーディング事情?基本編 (1)
  • 写真: 携帯サイトのコーディング事情?基本編 (2)

携帯用サービスにおける実装とデザインの現実 – 原 一浩氏、寺田 学氏、尾花 衣美氏(空飛ぶ株式会社)

アクビィ制作チームによる、アクビィの実制作に基づくプレゼンテーションでした。

  • 開発環境はDreamweaver CS3
  • テスト環境
    • iモード外字キット i絵文字を使って絵文字を表示
    • Firefox + User Agent Switcher
    • Firefox + Web Developerでウィンドウサイズを制限
    • PCで見ると「手元でカチカチやる感じ」がないのでNintendo DSでもテスト
  • 画像よりも絵文字を使う(ファイルサイズ・リクエストファイル数の削減)
  • ファーストビュー → QVGAを基準に
  • 機種により液晶のガンマ値・明るさが違う
    sRGB色空間を使うと、色の違いはあまり出ない
  • ユーザーのUser Agent判定をPHPで実装
  • PCからのアクセスをIPアドレス制限ではじく
  • 文字コードはShift_JISだが、内部ではUTF-8
  • Cookieは実質使えないので、GETパラメータを使ってセッションを引き回している
  • アクセス解析にはAWStatsGoogle Analyticsを利用
  • 写真: 携帯用サービスにおける実装とデザインの現実 (1)
  • 写真: 携帯用サービスにおける実装とデザインの現実 (2)

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Web標準の日々に参加しました

先の連休にはWeb業界のフジロックとまで呼ばれる、Web標準の日々に参加してきました。

個人的には前回参加したCSS Nite LP, Disk 3 "Coder’s High"で燃え尽きた感があったので、今回のイベントはあまり乗り気ではなかったのですが・・・。これだけ豪華な内容で、かつ参加費も昨年のWeb標準の日に比べると格安ときた。しかしなんといってもこの"祭り"に乗り遅れるわけには行きません!というわけで2日券を購入して参加しました。

セッション登録申し込みが遅れたせいか、本命と睨むセッションには登録ができませんでしたが、当日に並んでみると意外にすんなり入場できてしまったり。そんなわけで、立ち見したものも含め、結果的に私が参加したセッションは下記になりました。

7月15日(日曜日)
A1: WCAG 2.0: 見えてきたアクセシビリティの新基準(植木 真 氏)
Z2: W3Cのこと、本当にご存知ですか?(萩野 達也 氏)
A2: スクリーンリーダー開発者が明かすコンテンツ制作のツボ(大塚 雅永 氏)
V3: デザイナーズ・ハイ デザインタイトルマッチ!(矢野 りん 氏)
X4: 転ばぬ先のプロジェクトデザイン(木達 一仁 氏)
7月16日(月曜日)
X5: 複合文書から見たXHTML+CSSとスキーマ活用(石川 雅康 氏)
D6: Web制作におけるアートディレクションとテクニカルディレクション(神森 勉 氏、佐分利 仁 氏)
D7: ビジネス・アーキテクツのコミュニケーションデザイン(森田 雄 氏)
J8: DOMから始めるJavaScriptモダンスクリプティングの基礎

初日の木達さんのセッション(X4)だけは絶対に受講したかったので、セッション登録していないにも関わらず並んで受講しました。ここで意外と余裕に座れてしまったのと、木達さんのお話が素晴らしかったので「二日目はディレクションだな」とここで頭を切り替えることができました。

二日目は「セッション登録なしでもなんとかなる」と、アンカーテクノロジーのお二人のD6、ビジネス・アーキテクツ森田さんのD7を続けて立ち見で受講。両セッションとも「分かる人には分かる」内容だったなぁ・・・という感想を持ちつつ、他ではとても聞くことができない大変に有難いお話でした。
そして何よりもこれらのセッションでは「よい仕事がしたい」という熱意が、会場中を満たしていた気がします。そこがよかった。具体的な内容については、ここでは言及しません。

そして最後に羽田野さんのJavaScriptのセッションを受講。"Web標準の日々"にふさわしく「JavaScriptは主役になってはいけない」・「JavaScriptが無効でもコンテンツの内容がきちんと伝わるHTMLを書く」という主張が軸となる、非常にテンポの良いセッションでした。内容もタメになったし、言うことなしです。今度、羽田野さんのDOMの本でも買おう。

受講したセッションの中で、自分的にナンバーワンだったのは木達さんのセッションでした。これだけは復習も兼ねて後でまとめを記事に書こうと思っています。今度の休日にでも。

とにかく関係者の方々も参加者の方々も、大変にお疲れ様でした!皆様にこの場をもってお伝えしたいことは、「とても楽しめました」という感謝の気持ちです。本当にありがとうございました!

CSS Nite LP, Disc3 参加レポート

写真:セッションの様子 CSS Nite LP, Disc 3 -Coder’s High- に参加しました!
コーダー祭りということもあって、非常に盛り上がったイベントでした。300人以上の方が参加されたようです。スゲー。
会場のスクリーンはダブルスクリーンで、左側は Twitter での実況中継、右側はプレゼンのスライドが映し出されていました。

以下、各セッションの内容を簡単にレビューします。プレゼンター名は敬称略です。
写真が見たい人は公式サイトのフォトギャラリーでどうぞっ

ザ・コーディングの美学 – 益子 貴寛

  • 「コーディングの真・善・美」がメインテーマ。「真→論理 / 善→倫理 / 美→芸術」。
  • 真は様式美であり、善は機能美である。全てはに集約される。
  • &芸 → を磨くことが大切。

綺麗で読みやすいコードを書くことによってメリットを、ロジカルに分かりやすく説明するプレゼンテーションでした。
とてもテンポが良く、トップバッターとしての役割をばっちり果たされていたと思います。

後に公式サイトでスライドが公開されると思いますので、参加されなかった方は是非ご覧になることをお勧めします。

フィロソフィー・オブ・コーディング – 小久保 浩大郎

  • Web だけが唯一ユニバーサルデザインの可能性を秘めたメディアである。それは「情報のマテリアル」が「形を持った表現」になる場所が従来のメディアと異なり、「受け手」側にあるから。「情報のマテリアル」を伝えるのは言うまでもなく、コードである。
  • Web 標準の正体は「HTML をクリーンに保つこと」が唯一の目的。「Web 標準」という言葉の定義をめぐっての議論はナンセンス。
  • 環境の価値を高めることにより、自分の価値も高める。まさにあなたの書くコードが Web という環境を作っている。

Web 業界全体という広い視点で、HTML のコーディングがいかに大切か。図表などがうまく駆使されたスライドで、抽象的な内容を扱っているにも関わらずとてもわかりやすかったです。コーダーという仕事に希望を持てるような、そんな気持ちになるセッションでした。

Dreamweaver の機能再点検 – 鷹野 雅弘

プレゼンター鷹野さんが ITpro にて連載されている「作業効率を高めるDreamweaverの小技」の総集編とも言える内容でした。

短い時間の中での、テキパキとテンポのよいプレゼンテーションは流石、としか言いようがありません。

LIVE コーディング(A) – 神森 勉

本イベントの目玉 Live コーディングの“その1”です。

ブラウザチェックのタイミングについて。全て作り終わってからチェックするのではなく、要所要所でチェックをしてやる。これにより後に大修正、といった事態を防ぐ。

Dreamweaver CS3 でのコーディングなのですが、コードビューをほとんど使わず、デザインビューやダイアログを使いこなして作業されていました。Dreamweaver がどういったコードを吐き出すのが、ほぼ完璧に理解していないとできない芸当です。ここまできっちり Dreamweaver を使い倒す人がいるのか・・・と思わず目を丸くしたセッションでした。

Microformats で上質コーディング – 長谷川 恭久

「今日の僕は Microformats のセールスマンです」というプレゼンター長谷川さんのお言葉通り、Microformats のメリットや利用状況、今後の展望などを紹介するセッションでした。

Firefox バージョン3では Microformats を最初から利用できる環境になっているのだそうです。ブラウザベンダーは Microformats を有望な存在として見ているとみなしてよいとのこと。将来性があるということですね。僕も Microformats に取り組んでみようっと!

プロはこう使う! Another HTML-lint 徹底活用術 – 太田 良典

  • the W3C Markup Validation ServiceAnother HTML-lint の違いを解説。
  • Another HTML-lint の点数は目安でしかない。何のためのチェックなのかよく考える。100点を取るための修正は愚かしい。
  • 文書型が不適切な場合はエラーが多発…Strictにするメリットは?
  • 判定について意見や不満があれば、作者のK16さんにメールをするとすぐに修正される。
  • Another HTML-lint は営利目的では有料

プレゼンター太田さんの話術が巧みで、一番笑いのあるセッションでした。ホントに楽しかった。またお話聞きたいです!

LIVE コーディング(B) – 河内 正紀

本イベントの目玉 Live コーディングの“その2”です。

こちらも Dreamweaver CS3 を使ったコーディングでしたが、Live コーディング(A)の神森さんとは対照的に、デザインビューを全く使わず、コードビューでコードヒントをフルに使ったコーディングでした。私も河内さんがサイトで配布されているカスタマイズ版コードヒントを使用させていただいているので、作った人がどうやって使いこなしているのか実際に見ることができて感激です。参考になるコードがいくつかありました。おそらく河内さんのご作品も後に公開されると思いますので、興味のある方はそちらを見てみると良いでしょう。

河内さんご本人もブログに書かれていますが、机の両隣を bA の小久保さん・太田さんが挟み、適宜解説が入りながらの作業でしたので、大変なプレッシャーだったようです。本当にお疲れ様でした…

最後に、コーディングコンテストの結果発表がありました。私も応募していたので、少しは期待していたのですが…入賞はならず、改めて上には上がいるものだ、と痛感しました。最優秀賞のご作品は、審査員全会一致でダントツトップだったそうです。そこまでの“差”とは何なのか非常に興味深く、ソースコードが公開されるのが楽しみです。
また、自分の応募した作品について、記事で取り上げて言及しようと思っていたのですが、今ではなんだか恥ずかしくなってしまったのでやめます(苦笑)

イベントが終了した後には懇親会にも参加し、プレゼンターの方々や参加者の方々、たくさんの人とお話できました。こちらも含め大変に充実したイベントであり、Web 屋としての自分にとって大変刺激になりました。関係者&参加者の皆様、本当にありがとうございました!

CSS Nite Shuffle簡易レポ

CSS Nite Shuffle に参加させていただいたので簡単にレポを。

エコなデザイナーになろう

環境問題の話から入って、いつのまにかWebの話にすり替わっていたというか、その繋ぎの部分があまりなかったように感じました。ただ、Webリソースの節約・スリム化という肝心な部分には共感。また「共有する」ことによって皆で良くなっていこうという精神にも大変共感しました。

Apollo、インストールから向かうビジョンまで

プレゼンターの太田氏のキャラが楽しすぎて、不覚にも肝心な内容をあまり覚えていないという。。印象に残ったキーワードとしては「Apollo は Flash Player のお化けみたいなもの」「HTMLレンダリングエンジンとして WebKit を搭載」。

そもそもWPFとは?WPFで何ができるのか?

先日参加させていただいたweb creators conferenceでの内容の短縮版という感じです。デモの時にプレゼンター春日井氏のノートPCが、重くてカクカクな動きになっていたのは笑えませんでした・・・。

リッチコンテンツ制作に求められるセンスとスキル

プレゼンター北村氏の「何で作るかではなく、何を作るか。そのためにはどういった技術が必要か。」といったお言葉が印象に残るセッションとなりました。

すぐ前の席に某有名 JavaScripter の方が座っていて、質問タイムにいろいろと質問していらっしゃいました。まさかこんな方が来てらっしゃるとはー。

コーディングコンテスト応募完了

コーディングコンテスト Vol.1 ?Coder’s High?への応募が完了しました。

なかなかタイトなスケジュールで大変でした。作業時間的には10時間程度です。もしこの案件が仕事であったなら、がっつり残業してなんとか1営業日で終わる、というくらいの作業量だったのかなと思います。

ただ、もっと作りこめる余地はいくらでもあったので、実務であったならもっと時間をかけたいところでした。諸々の反省や感想などは結果発表があった後にでも、詳しく書こうと思っています。

追記 – 2007年4月23日(月)

CSS HappyLife さんに応募の締め切りを告知するエントリーが投稿されましたので、当記事からトラックバックをお送りさせていただきます。