我が母校野球部の夏が終わった

今年の夏の甲子園大会には我が母校、早稲田実業が出場していたため、比較的よく試合をTV視聴していた。

清宮涙 土持たず聖地に「また戻ってくるので、いらないです」 (デイリースポーツ) – Yahoo!ニュース

清宮くんのコメントは出来すぎだと思う。末恐ろしい選手だわ。

彼のバッティングにも言えることだが、試合を見ていて最近の高校生は非常にフォームがきれいだ、と思った。バッティングフォーム、ピッチングフォームどちらもとても成熟した選手が多かったように思えた。きっと指導の方法も日々進化しているだろうし、生活管理も行き届いているんですね。

日曜日、準々決勝、中京vs関東第一の試合をTVでずっと見ていた。

印象的だったのはエース上野くんの素晴らしい投球。この試合は投手戦となり、0対0のままずっと進んだが、9回裏に関東第一からスポンとソロホームランが飛び出してサヨナラゲームになった。打線は両チームとも決定力を欠いていたが、投手の投球内容は中京、上野くん方がずっと良かったように記憶している。彼は身体も大きくて(ちゃんとトレーニングで鍛えられた身体なんだと思う)、投球フォームも本当に素晴らしくて「これが高校生か」と思った。
まさに一打に泣いた、そんな試合内容だった。

しかし最近の高校生って「ここ一番」ってときでもガチガチに緊張したりしないものなのかな。チームが負けている状況での笑顔もよく見たし、試合自体を楽しんでいる選手が多かったように思えた。

今日の早実の試合も淡々と進んでいったように感じたんですよ。いや、音声だけで中継を「聞いていた」からかもしれないけれども。仕事中だったのでじっと見ているわけにも行かず(笑)もっと感情的にというか、プレッシャーでガタガタになったり、気迫丸出しのプレイをして見せて欲しいものなんです。それこそが高校野球の見どころだったりする。しかしやっぱり映像で見ないとダメだ、そういうところは…。

そんなシーンももちろん見られたけれど、自分の基準以上に今の選手たちが成熟したプレイをしてくれるものだから、感心の連続だった、そんな印象の大会でした。
いや、まだ大会は終わっていません。明日が決勝です。

宮里藍選手のインタビューを見て勇気づけられた件

7月5日放送の報道ステーションにて、宮里藍選手のインタビューが放送されました。松岡修造氏が担当するスポーツコーナーの一角です。そのインタビューにおける宮里選手の「自分のスタイルが見つかった」、「私はこれでいいんだ」という言葉に勇気付けられました。
宮里選手は2010年米国のツアーで4勝目を果たし、快進撃を続けています。

プロゴルファーとしての活動の場を2006年から米国に変えている宮里選手ですが、渡米当時は現地のゴルファーとの飛距離の差に愕然としたそうです。「こんなのフェアじゃない」とさえ思ったそう。一時は肉体改造を決意し飛距離を延ばそうとしたそうですが、自分のゴルフができなくなり、大いに苦しんだそうです。

苦しむ宮里選手はあるカウンセラーと出会いカウンセリングを受けるうち「飛距離で勝負する必要はない」という結論に達しました。その分、ショットの正確性を高めることに注力したそうです。その結果、(1打目の飛距離が足りないため)2打目のグリーンへのアプロートに多めの距離を必要としても、結果的に他の選手よりピンのそばに寄せられる、というスタイルとなったとのこと。

本人が「太極拳スイング」と呼ぶ、超ゆっくりスイングしてフォームを確かめる練習には感心しました。1スイングに2〜3分はかけるとおっしゃってました。
楽器をやっている自分としては「あー、それ本当に理に適っているな」と思いました。そうなんです、スポーツでも楽器の演奏でもフォームは超重要。ゆっくりできない動きは、速くやってもできないのです。動作の正確性を極めるなら、正しいフォームを徹底的に体に覚え込ませるのが一番の近道だと思います。

これもっと速く気づいていれば良かったと思いました・・・いや、知ってはいたと思うのですが普段は忘れていることなので、改めて気づかされたというところでしょうか。

自分のスタイルを見つければ、他人と同じゴールを目指さなくてもいいんだよ、というのがこのインタビューにおけるメッセージだと受け取りました。
「自分のスタイルを見つけ、迷いのない状態」になったということは、つまりブレイクスルーしたということですね。ブレイクスルーするための道は、一本道ではないということでしょう。