『Web標準の教科書―XHTMLとCSSでつくる“正しい”Webサイト』

写真: 『Web標準の教科書』 CYBER@GARDEN の益子貴寛氏が執筆した XHTML + CSS リファレンス本。2005年7月20日、第1版第1刷発行。

仕様に従った XHTML + CSS のコーディング、つまり Web 標準的なコーディングの大切さを教えてくれた本書は、コーダーとしての私のバイブルとなっています。

ブラウザで見る際の視覚的な結果からマークアップする要素を決定するのではなく、文章構造上妥当である要素を選択しマークアップしていくという考え方。今の日本の Web 業界にこういった Web 標準的な考え方を一般化するにあたり、本書はその一翼を担っていると私は確信しています。私はもし本書に出会わなかったら、コーダーになっていなかったかもしれません。

本書の内容では特に CSS のリファレンスが素晴らしく、各プロパティごとに「値・規定値・適用対象要素・継承するかしないか・パーセンテージ・メディア・未対応ブラウザ」といった項目が表にまとめられ、分かりやすい例を挙げながら解説されています。
XHTML の方も要素ごとに「書くことができる属性・含むことができる要素」などを詳しくまとめてあったらなお良いのでは・・・と思ってはいますが、要素ごとのマークアップ例は秀逸で、非常に参考になります。

600ページを越える書籍であるだけに、私は全てのページに目を通したわけではないのですが、必要となった時に必要とする項目だけを索引から引くという、辞書的な使い方をしています。コーディングをする上で手放せないものとなっていますので、会社用と自宅用で2冊持っていたりします。コーダー必携の1冊と言えるでしょう。

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